1951-11-21 第12回国会 参議院 大蔵委員会 第18号
そこで、私は農林省は、こうした冷害地或いは雪害地等に対しましては、農業改良を推進いたしまして、二毛作地帶にしなければならんというようなことを、一方において立てておりながら、これに対する財政的の裏付もできない。然るに経済的な収奪はだんだん行われて来る。
そこで、私は農林省は、こうした冷害地或いは雪害地等に対しましては、農業改良を推進いたしまして、二毛作地帶にしなければならんというようなことを、一方において立てておりながら、これに対する財政的の裏付もできない。然るに経済的な収奪はだんだん行われて来る。
○説明員(立川宗保君) 便宜私からお許し願つて、これはいろいろ考え方はあろうと存じますが、麦が自由になりましても米麦二毛作地帶はともかく麦を作つて、米の單作地帯は米しか作らんという農業状態です。そこで現在でも單作地帯と二毛作地帶とそういうところは米の保有の仕方について差等を付けております。この農家の食糧状態は変らないと、こういう前提でその間に差等を付けた、その米の保有率というのは現在と変らない。
二毛作地帶というようなことを言われたところで、例えば二毛作地帶といつた所で藺草を作つておるといつたような所もある。そういつたような場合に藺草ばかりを作つて麦を作らんということもあり得るのであります。二毛作だからそういうところは米ばかり保有できないということはおかしいのであります。
ただ地域的な保有量の差が出て参りますから、單作地帶等におきましては米の保有量が多く、二毛作地帶におきましては、米の保有量が比較的少いという実情等、相当全般的な観察をいたしまして、若干立て直しをしなければならぬのではないか、こういうふうに思つております。
○原田委員 單作地帶の問題が大分取上げられままして、真劍に検討されておりますが、二毛作地帶について私はお尋ねしてみたいと思う。 最近政府の方針は、麦の統制をといて自由買入れをするということでありますが、二毛作の方は何分にも麦が非常に生産コストが高くて、非常に苦労している。
その理由は二毛作地帶と單作地帶との所得面から見ましても、その負担を同率に取扱うことは適当でない、従つて單作地帶に対する農地の買收を軽減された、これに対しては具体的に意見が農民の団体から述べられたのでありますが、大体これから設定される小作料、これに対して五分五厘の金利から、キヤピタライズした金額、これは大体公定価格の十二倍程度であるという意見であります。
ただその時間がありませんので、簡單に申し上げますが、その一つの例を申しあげますと、たとえて言えば、二毛作地帶あるいは九州、中国地方、ここら辺では、農業に機械あるいは畜類を非常に使つてやつております。これがもうほとんど普通であります。ところが單作地帶や雪のある地方へ行きますると、たんぼの素質が違いますから、機械や畜類というものが使用できない。自家労力だけであります。
二毛作地帶も単作地帶も同じ程度でかけられて参りますと、これはもう寒冷地帶あるいは雨の多い地帶の農民等は、自滅のほかないのでありますが、この点に関しましても、非常に大大な問題でありますが、規定が拔けております。どういう方法を取られまして、この二毛作地帶と單作地帶の一律課税の矛盾を是正されるか。
然るに我々血の叫びも聞かずと、單作地帶、惠まれん地帶だけを八十万石も割当を殖やして、他の裏作、二毛作地帶を悉く下げておる。それは先程局長が答弁しましたが、何も見込んだとか、肥料が全国一律に行つておる、全国一律に行つておるものを殊更農地の実態も把握しないで、そうして殖やす、この根拠が、僕はそういう意味を含んでおると思うが、大臣かどうお考えになりますか。
○政府委員(藤田巖君) 單作地帶が二毛作地帶と比べまして経営上非常に不利な点があることは私共十分承知いたしております。この対策を立てたいということで現在いろいろ研究いたしておるわけでありますが、今お話のございましたような水田に対する裏作につきましての供出免除の問題であります。
○石川準吉君 大臣に一つお願いでございますが、永稻単作地帶の農家経済状況と、二毛作地帶の農家経済状況と比較いたしますと、水稻単作地帶の農家経済状態が非常に逼迫していることは、私から御説明申上げる必要もないと思います。ところがその水稻単作地帶の農家経済に非常に大きな潤いとなつておりますのは例の早場米奬励金であります。
○松野委員 早期供出の奬励金の問題ですが、單作地帶はなるほどただいまの現行法で、ある程度恩惠をこうむりますが、二毛作地帶におきましては、現在の早期供出の奬励金のわくに入りきらないところが多々あるのであります。これが早く供出を完納するための奬励金ならば、これは全国的に行わるべきものである。
これは私らの郷里のような暖かいところで、二毛作——もちろん米だけの二毛作ということではありませんけれども、二毛作地帶は関係のないことでありますが、單作地帶はやはり早場米を出すということについては、特別の苦心とまた経費のかかつておることだと思いまするので、二十五年度の早場米の獎励金等につきまして、大体現在持つておられる構想をひとつはつきりさせていただきたいと思います。
例えば單作地帶は、先程お話があつたように、統計上必ずしもそう著しく不利ということは出て来ないが、併しそれは早場米の奨励金その他の関係で今カバーされておる、これはよく分るのでありますが、その反対に二毛作地帶のものが、非常に経済市況に影響されて、換金作物を不断に次から次へと考慮して行かなければならん、そういう面もあるわけです。
○羽生三七君 これは変なお尋ねですが、農家支出の場合、單作地帶と二毛作地帶という場合ですが、例えば單作地帶の人が、さつき岡村さんのお話になつたように非常に乏しい生活をしてみずからを守るに汲々としている、そういう実情は正にその通りでありますが、そういう場合に本当に必要な物が買えたというやつが出て来ておるのか、それとも一般的な一年々々平均するとこの程度の衣料、こういう物がいるという、そういう統計のとり方
○專門員(安樂城敏男君) それからいま一つ、戰前の農家経営調査の成績を單作地帶と二毛作地帶というふうに分けて検討せられたものがないでしようか。
ことに二毛作地帶に比較するときは、約六七%弱の收益しか收めていない、きわめた不利な経営をしいられておるのみならず、長年にわたり県民が農業技術の改良に努力したにもかかわらず、反当実收高は全国平均よりもすこぶる下まわりをしておるという状況と思います。従いまして県民の過半数を占める農民は、きわめて乏しい收益しか上げ得ず、担税力もまたきわめて貧弱なのであります。
そこで私は政府当局にお尋ねいたしたいのでありますが、日本全体の耕作面積は別といたしましても、いわゆる二毛作地帶におきまして、一町の耕作者が米麦を中心としてつくりました場合に、どれだけの所得があると見ておられるか。また單作地帶において一町つくるところの農家が、どれだけ所得があると見ておられるか。但しこれははつきり申しておきますけれども、米麦を中心としてもちろん。
これは果してどれだけの税金を農業者にかけることが妥当であるかないかということは、相当議論がありまして、單作地帶又二毛作地帶等によりましても、この反当りの收量というものについての推算が困難である。
それがマル公千五百九十三円、これは驚くなかれ四九・八%、これは二毛作地帶の調査でありますが、こういうふうに私どもの調査といたしましては、パリティー計算が、國民全体の食糧の観点から行きましたときに、ある物價関係から見て、水準に置かなければなりない全体の立場からいつて、このパリティーの計算が正しいといたしましても、農民の生産費から見たときに、こういうふうに相違があると私どもは思つておるのでありますが、農林大臣
たとえば私は人口別にして、あるいは耕作反別の統計の上からでなく、全体的の常識から見て、日本の農業とするならば二毛作地帶における一町ないし一町五反、あるいは単作地帶におけるその倍近いものが標準農家である。そうしてそれによつて農業が食つて行かれるのでなければならない。
○森國務大臣 農産物の價格は食管法によりましては、生産費その他の事情をしんしやくして定めるということに一應なつておるのであります、生産費と申しましても、御承知の通り單作地帶があり、二毛作地帶があり、また近郊地帶あり、山間地帶等ありまして、その生産費の基準を求めることは、はなはだ容易でないのであります。
一毛作地帶に比しますれば二毛作地帶においては、より査定の倍率が大きいのであります。二毛作地帶には收益作物の裁培が可能でありますから、このことから一毛作地帶より、二毛作地帶の過重負担が相対的に大であるかどうかということは、ただちに結論することはできませんが、そのことはこの調査結果のみでは明らかでありません。
大体二毛作地帶は別といたしまして、小坂議員も御承知のごとく、信州初め北陸、東北等々を通したいわゆる米産地帶におきましては、大体一毛作なのでございまして、年收と言いましても、一回の彈力性しかない、かような状態にあるのでございます。
第三点は、農家の経済におきましては、大体二毛作地帶、あるいは果樹その他園藝をやつておるところは別でございますが、單作地帶におきましては一年に一回の收入、收穫しかないのであります。よつて非常に経済的にも彈力性もなければ、余裕もないという切詰められた生活になつておるのでございます。 第四点におきましては、日本農村の民主化をはかるために、第二次農地改革が十月末をもつて完了しなければならぬ。